2010_10_28_

さかな / 夏

未だに理解できない歌群




エマーソン北村氏プロデュースによる初期さかなの名作。

オルタナとオシャレのどちらの極端にも行かない、独特の立ち位置。

ジャケットもタイトルも時間もすべてあっさりしているのが味噌。

音については余分な要素をすべて排除し、
ポコペンさんの歌と西脇氏のギターを大幅にフィーチャーしている。

以前の作にあったような、
水の中のような流れるサウンドはなく、
ひとつひとつ弾けるような感じが新しい。

独特なコード進行・変調・歌詞・拍子はそのまま。

1991年というリリース期も気持ちいい。

売りである怪しさも満載だ。

急に現れる代名詞・固有名詞。

超短編小説のあらすじのよう。


一番大好きな曲が「ジークコール」。
この「ジークコール」もまったく意味は分からないが、
その未完結のセカイにどうも持ってかれてしまう。
さかなの歌には、ことばの意味は分からなくとも、
絶対的な何かがあるんだろうなと思わせる自信が満ちている。


しかしどうしてこうにもさかなは評価が低いのか・・・。

さかなの音源はあまりネット上にはないが、
意外にもiTunes Storeにあったので、試聴して味噌。


posted by Yooske at 01:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | Album | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010_10_23_

ya-to-i / menu

10年早かった。




Boredomsの山本精一、ムーンライダースのの岡田徹、Mansfieldの伊藤俊治らによるユニット。
(この組み合わせかなり珍妙。)

故「ミュージックライフ」誌の98年頃の山本精一氏インタビューにて
名前を聞いたのちしばらくしてCDを購入した。
(インタビューではおもちゃだけを使って曲をつくるユニット、と
 言っていたが、実際はそうではないと思う。)

POPの裏の帝王たちによる贅沢極まりない音楽4曲が詰め込まれています。

リミックスには、鈴木慶一、スピードメーター、益子樹。ごーか。

本当に極上。至高。

買った当初はあまり聴かなかったが、
今になって聴くと、
あまりにも2010年と同期してて色々驚かされる。

リリースは2002年だけど。

フーチャリスティックポップ!

中でも「空の名前」は名曲。
ボーカルはASLNの女性。



篠原ともえのプロデュースもしていた気がするけど、
ネット上を探してもその情報は見当たらない。
この匿名的な現代シティーポップス、
Chappieとかクチロロのアイドルソングが好きな人、はまる事請け合い。


posted by Yooske at 11:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | Album | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010_10_20_

鴨田潤 / ひきがたり

イルリメだぜ




2年くらい前に衝動買いしたミニアルバム。
鴨田潤というのはイルリメさんの本名(?)なので、別名義での作品。


タイトルの通り、普段の活動とは一線を画した弾き語り作品で、
本当にアコギ1本で作っているので、
ラップの時よりストレートに言葉が入ってくる感じがする。

というか、
なんかじっくり聞いてたら、
フォークとラップで同じだね。
境界線ってどこなんだろ。
ってか、どっちもルーツとか原動力は、同じなんじゃない?

という懐のでかさ。



イルリメのアルバムだと「イルリメ・ア・ゴーゴー」が良いと思う。
マクドナルドのように「ひきがたり」とセットで食すると良いでしょう。


イルリメを一度聴いてそんな気にならなかった人も、
この盤を経由したら、
新たな発見があるかも。
(もちろん音楽としても)

※Amazon.co.jpには扱いなし!


*****
これは関係ないけど、イルリメつながりで。
イルリメのポッドキャストにあったやつらしい。
最高だー!!↓↓↓

*****
posted by Yooske at 00:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | Album | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010_10_17_

はちみつぱい / センチメンタル通り

日本語でしか出せない音


]

映画「ゲゲゲの女房」の主題歌はムーンライダースと小島麻由美に決まったそうで、
本日PVがYouTubeにアップされていたので、↓


この楽しそうな雰囲気がとてもいいですね。
曲も、ゲゲゲって感じがする。

依然メジャー度の低いライダースですが、
これで少しはじけるかな。

NHK絡みになりますが、
高校の時にNHKの深夜番組で佐野史郎司会の「アングラフォーク特集」みたいなのがやっていて、
全4〜5回かなんかの特集だったと思うのですが、
これをロングスリーパーな俺は無理して見た記憶があります。
(かなり前なので記憶は朧げですが、
ばちかぶりの田口トモロヲとか町田康も出てたような。。)

あと大瀧詠一さんの動画が出るということで、
気になって見た気がする。
(大瀧さんは写真・動画等ほとんど出ていない。。。)
佐野史郎の愛もしっかり感じられた。

そこでかかったのがムーンライダースの前身バンド「はちみつぱい」の『塀の上で』でした。
これだけははっきり覚えています。

鈴木慶一さんがピアノを弾きながらぼそぼそ歌っている映像は今も離れません。



ちょうどこんな感じの映像だったと思います。
身震いしますね。
あがた森魚さんの『大寒町』も同じような感動を覚えた記憶があります。

慶一さんの声もさることながら、
バック演奏のムーディー&ロマンティックさも心弾かれます。
歌詞の目線が人間ではないような不思議さも独特の雰囲気作りに一役買ってますね。

『塀の上で』というこの曲は、
短命だったこのバンドのラストコンサートの最終曲だったそうです。

アルバムには『君と旅行鞄(トランク)』という素晴らしいシングル曲や、
もっとポップな雰囲気の曲もあるのですが、
少し地味といえなくもないこの『塀の上で』が珠玉の気がしてなりません。

あと、なんか短編小説集みたい。

はっぴいえんども素敵だけど、
あがた森魚とかこういう暗めの、
湿度と密度の高い日本語ロック/フォークの方が断然好み。


posted by Yooske at 14:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | Album | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010_10_15_

さかな / 光線

ベスト盤としか思えない




「さかな」というバンドをご存知でしょうか?
さかなクンじゃないよ。

どうも「こんな音楽」と表しにくい不思議なバンドなのですが、
なかなかメディアで見かけることがなく、
知名度はかなり低いのではないでしょうか。

自分が今まで「紙」で見かけたのは、
「ミュージック・マガジン」誌の「男と女」特集に、
無理矢理はめ込まれていたのを見たくらい。

「ロッキング・オン」や「クイック・ジャパン」といったカルチャー誌で
見かけた事が一度もありません。

ということで(?)、
流行り廃りとは少し距離を置いた場所で、
マイペースに曲を作る良いバンドです。
曲も超独自路線。


自分の中では非常に思い入れのある大好きなバンドであり、
リリースされているほとんどのアルバムを大学生時代に購入しました。
版元の倒産などにより入手困難になったものも、
駆け回って集めた記憶があります。
特に学生時代住んでいた地区のとある倉庫で
さかなのアナログ盤が大量に発掘されたことがあり、
かなり貴重な盤を廉価で入手したこともあります。

色々な逸話もあり、
・YBO2の北村昌士氏のレーベル「SSE」からも作品を発表。
 (たこの編集盤などを出したレーベル。今はない。)
・ボーカルのPOCOPENは元ゴーバンズ。

あ、大した逸話じゃないね。


そんなさかなのアルバム群の中でも、
聴きやすさも曲の質も、バンドとしても一体感も、
そして入手困難度も最高な1枚が「光線」。
ジャケットは「LE RAYON SAKANA」と書かれてあるのみ。
後のアルバムでセルフカバーされたり編曲されるものも入っています。

本来僕はさかなの音楽は肌にあいません。
基本的にかなり捻られたメロディーなのですが、
そのせいか、ギターの音とかコード進行が少し苦手なのです。
でもそれが逆に病みつきになっています。
たとえは相当悪いですが、
自分の臭い靴下のにおいを嗅ぎたくなるような、あの感じ(違うか)。
本当、毒のあるサウンドだと思っています。
(子供の頃苦手だったのがユーミンの曲なのですが、あれに近い。)

でも「光線」は何かそういう毒素とはかけ離れた、
非常にストレートな曲を聴く事ができます。
(そういう意味では入門編かも。)

とても穏やかな午後のひとときを切り抜いたようなアルバム。
POCOPENの声も相変わらず包容力があり、
ギター西脇氏の演奏もレンブラントのような煌めきを帯びてる。

西脇氏のギターは本当に癖があって、
その魅力はソロ「森 (La Foret)」で堪能できると思います。

でもこれだけ良いアルバムが、
未だにずっと廃盤であるのが大変惜しいですが、
これだけ音楽がデータとして空気のように行き交う時代、
ある種、裸のラリーズのCDのように、
本当に欲しい者のみが手に入れることができる、ような、
高嶺に咲く盤があってもよいと思うのです。
(だいたい市場では10000〜25000円くらいっぽいからそんな高くないけど。)



ジャズロックだとか、喫茶ロックだとか、ブルースだとか、
色々形容しようはあるけど、ズバリ「ロック」でしょう!



posted by Yooske at 01:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | Album | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010_10_14_

フレネシ / メルヘン

コピーのまたコピーは本物だった!?





ゼロ年代は模倣であることを力強く開き直るというのが、
一つの表現のスタイルとして一般的になったと強く感じることが多かったのですが、
その更に一歩向うには、もっとすごいヤツがいました。
その名も"フレネシ"。

「80年代以降の音楽はすべて焼き直しだ!」
みたいな乱暴なことを言うクリティック方もいらっしゃるようですが、
(中には60年代で音楽の発展は終わったとかいうことも聴きますが....)
まあ昨今のリバイバルロックを聴いていれば、
模倣がよいか悪いかは別として確かにそれは事実ではあるでしょう。
んで、そんな時代の飽和感とも相まって時代のイコン(遺恨!?)になりそうなのが、
フレネシ。

アートワークは70年代アニメやドラマの模倣。
をした00年代(タナカカツキさんとか)を、
少し距離を置いて俯瞰しながら少し小馬鹿にしたような模倣。
と一筋縄では行かない。

音楽ももちろん、レトロ風。
を通り越した80’sポップス。
の更に派生系であるJ−POP。
の模倣。
(パクリではない、模倣。
もちろん模倣という表現自体が開き直り。)

というか、
相対性理論みたい。

とにかくすべてが模倣。
模倣のツギハギ。
ツギハギも、ツギハギし過ぎれば、
どこが模倣なのか分からなくなります。
ということで、一周してモノホンへ。

というかよく考えれば、
古今東西のロック音楽の巨大なアーカイブ?

でもちゃんと耳を澄ませば、
やっぱり極上のフレンチポップなんだぜ?
だから、賛成。



そして名前さえも「フレシネ」の模倣...?


posted by Yooske at 02:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | Album | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010_10_10_

三洋電機 / NEW eneloop tones 充電式ニッケル水素電池(単3形8色カラーパック)

三洋△!






三洋電機はいいものをつくるのに、
どうしても三流イメージがつきまとってしまう。

もうこれはどうしようもなくロゴのせいもあると思うが、
個人的には実直な感じが好みなので、
ICレコーダーと扇風機と電池はサンヨーさんよ。

そんななかでも、
「eneloop」だけはビームスとコラボしたりしていて、
激アツである。

充電池は以前トップバリュのを使っていたのだけれど、
あまりに劣化が早いので、
見た目のいいエネループにかえた。

そのとき比較した当時松下の「エボルタ」、
これはないわーってくらいださい。
EVOLTAくんはかわいいけどね。

本当松下って、いい意味で日本臭い。

最近じゃ「eneloop lite」なんつう廉価版も出たりしていて、
かなりアグレッシブな印象。

ライバルは「エボルタ」と、
エレコムの「AN ECOL.」、


んで、最強アップルの「Apple Battery Charger」



う〜む、ただの電池だし、
誰にも見られることもないのだけれど、
このバリエーションとこだわりよう。

不思議。

まあとにかく、この「eneloop」のカラーバージョンには心をうたれた。
乗り換えはしない。



posted by Yooske at 21:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | Album | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

山本精一 / Nu Frequency

いい波がきてる




ジャケットの通り、
TZADIKからのリリース。

ジャズといえばジャズなんだけど、
ジャズじゃないといえばジャズじゃない。

とりあえずこのCDをマランツの上級オーディオにぶち込んで、
電源ONのままヨーロッパの湖に沈めれば、
きっといい波が起きて湖畔に白鳥たちが集うだろう。

それを眺めながらガラス張りのラウンジで、
紳士服を着てカップラーメンでも食えたなら、
極上の幸せです。

というような変な妄想をかき立てる、
山本精一ギターとチャイナ(羅針盤)ドラムの見事な絡み合い。

ギターってこんな音色になるんだ。
ドラムってこんな変則ビート出せるんだ。

みたいな、子供みたいな感動にただ呑まれるのは、
だまされるのをわかっていてだまされるような、
抜けの悪い気持ちよさがある。

音自体はとても心地よい。
作っている様子も想像できてとても微笑ましい。
と同時にチャイナのドラムをもう聴けないことがただただ悲しい。


posted by Yooske at 18:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | Album | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

PoPoyans / 祝日

ヤフオクだったら「クウネル」って検索向けにタイトルに書かれそう




World Standardの鈴木惣一朗氏がプロディースしたPoPoyans。
超オーガニック系。

デビュー時に騒がれてたので、
僕は俄にシングルだけを聴いてMSNメッセンジャーをやっていた友達にプッシュしたらば、
その友達がはまってしまい、CDを購入。
終いにはライブにまで足を運び、握手とトークまでして帰ってきて、
僕にしっかりアルバムを聴けとアルバムをくれる、という逆輸入状態に。

そこまではまるほどの音楽かと思って聴いてみれば、
気持ちのよいライトなポップスで、
ところどころアシッドな感じがして妙に気になる存在になってしまった。
(一瞬)

単なるポップスに収まらないところは、
さすがは美大卒の美人二人組らしいところでして、
なにかと計算された天然さが売りになっていると思います、はい。

僕は勝手に山本精一氏と共演したら、
いい音が出せそうだなぁーって常々思ってるんですが、
実現しそうな人脈はありながら、
未だ見られず。

実現したら北海道だろうとすっとんで見にいくと思う。




Tags:PoPoyans
posted by Yooske at 17:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | Album | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

おとぎ話 / BLANK POP!!!

青春の垂れ流し。




たまに音楽とは運命的な出会いを感じる機会というのがありまして、
このおとぎ話というバンドとも、
何か心に残る出会いをしたのを覚えております。

というほどのことでもないのですが、
大学の時に木村カエラのラジオをたまに聴いていたのですが、
その番組が終わった後にだらだら流してたラジオでおとぎ話の曲がかかり、
「うお、かっこいい!なんじゃこれ!」と叫びました(誇張です)。

なんか心に残ったのは、実は聴いたことがあったからで、
サブリミナル効果的に興奮したのだと思います。

ラジオで聴いた歌詞を元にネットで少しずつたどっていくと、
少し前にディスクユニオンで視聴した楽曲だったということがわかりました。

やや、それだけではなく、
そのときユニオンでこの「BLANK POP!!!」を購入していたのですが、
完全に忘れて鞄の中に入れっぱなしだったのでした。
(バイトで忙しかったもんで。。。)

この後に発売されるシングル「クラッシュ/アテなし」や
アルバム群に収録される曲も入ってますが、
なにせこのインディーならではの音質がとてもイカしてます。

実は彼らのメジャーの1stより後はまったく追っていないのですが、
現在はどうなのでしょうかね。

名前はけっこう売れてるように感じるのですが、
少し地味になってしまいましたね。



黒猫チェルシーやOKAMOTO'Sなんか好きな
ニュー60’sが好みの方にもおすすめです。

あと、前野健太さんとのライブもやっている模様。
好きなアーティスト同士が接点をもっていたりコラボしたりするのは、
ファンにとっては最高ですねーー。


なお、これは手作り感溢れる同盤の付録です。




posted by Yooske at 01:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | Album | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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